ジョアキムは、カーボンスチールとピンクペロバ(ブラジル産の木材)で作られています。その設計は、部屋のレイアウトによって機能が変化するという、強い個性と多機能性を持っています。また、3つのパーツが展開・収納可能で、幅を調節することができます。これにより、環境や使用状況に応じて、仕切りとして、デコレーションの収納場所として、または植物とのインタラクションの場として使用することが可能です。
ジョアキムの製造には、鍵屋や家具職人の熟練した技術が活かされています。カーボンスチールのフレームには、多彩な色の選択肢があり、棚は18mm厚のオーバル形状で、マットなPUワニス仕上げが施されています。また、丸い松のベースにはマットワニス仕上げと調整可能なゴムキャップが付いています。
このプロジェクトは2021年に始まり、同年3月にブラジルのサンパウロで完成しました。設計の過程では、ヒンジや接続部の種類、安定性の計算、持続可能な材料の選択など、さまざまな調査が行われました。その結果、環境への影響が少なく、製造時間が短く、コストパフォーマンスが良く、手に入れやすい材料として、カーボンスチールとピンクペロバが選ばれました。
ジョアキムの設計には、環境への影響を最小限に抑えるため、可能な限り少ない種類の材料を使用するという目標がありました。そのため、鉄鋼業界の残り物から取得したカーボンスチールと、解体された邸宅から取得したピンクペロバを使用しました。これらの材料が決まった後は、製造時間を最小限に抑え、鋼鉄のねじりや木材の仕上げに職人技を活かすため、シンプルな特徴とラインを追求しました。
ジョアキムは、2022年のA' Furniture Design Awardでシルバー賞を受賞しました。この賞は、優れた専門性と革新性を示す、クリエイティブでプロフェッショナルなデザインに授与されます。ジョアキムは、その強力な技術的特性と素晴らしい芸術的技巧を通じて、優れたレベルの卓越性を示し、感動、驚き、ワンダーを引き立てました。
ジョアキムは、人々と自然をつなげ、大都市生活の中で自然に親しむ機会を提供するという特性を持つ家具として、ユーザーから高い評価を受けています。その多機能性と独自性は、パンデミック時代における新たなライフスタイルを提案するもので、多くの人々に対応できる家具として、その存在感を示しています。
プロジェクトデザイナー: PEDRO GALASO
画像クレジット: Image#1: Photographer Luciana Duque, Joaquim, 2021.
Image#2: Photographer Luciana Duque, Joaquim, 2021.
Image#3: Photographer Luciana Duque, Joaquim, 2021.
Image#4: Photographer Luciana Duque, Joaquim, 2021.
Image#5: Photographer Luciana Duque, Joaquim, 2021.
Video#1: Creator Lucas Diniz, Joaquim, 2022
プロジェクトチームのメンバー: Pedro Galaso
プロジェクト名: Joaquim
プロジェクトのクライアント: Studio Pedro Galaso